せっかく早く仕事を切り上げ、、、明日する事にしたんだ。走るために早めに帰って来たというのに、今日はゆっくり流して30分を目標で、、、小さい目標ですわ。ゆっくり走ろうと思っていたのに、もはや自宅にたどり着く前にフロントガラスにぽつぽつと斑点がひろがり、止みそうで止まず、、、でも、まあ、これくらいなら大丈夫と海岸線へ向けて走り出した
1km5分30秒くらいのペースで夜の海岸線をめざす。地方の海のことだから遊歩道も整備されておらず、自転車のサイクルロードはあっても、街灯もない真っ暗な海岸線だ。それでも遠くの漁港の灯りを頼りに、右側に、寄せてくる波の音を危機ながら、、、波打ち際の音を頼りに走るのだ
そう思い急いで海岸線へ出ようとしたのだが、その一歩手前の海岸通りの交差点で雨粒は突然大きくなった。激しいと言うほどではないが、まるでボタ、ボタと鈍い音と暖かな弾力で身体を打ってくる。走ろうと思えば走れるが、僕はメガネ人間で、メガネが濡れる不快さはメガネをかけない人にはわからないだろう、ちょっと挫ける。
それと海岸線の道は結構砂が覆っている。濡れた砂が足の裏にはねる不快感。これも結構キツイなぁー、、、と思う頃にはUターンしていた。ボタ、ボタと打ち付ける雨。視界はにじみ、また身体も濡れる。走ってほてった身体に気持ちよいのは最初だけで、そのうち体温も奪われ寒くなってきた。カゼひきそうになる前に帰り着かないとな、、、
そうやって、なんとか家にたどり着いた頃に、天を覆っているだろう雲空に切れ間が覗き、星も見え始めていたのだった