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*まだいしのなかにいる*

首里の馬

 それほどわるくない。僕は基本的に芥川賞直木賞など、メジャーな受賞作品はあまり買わない。というか、メジャーになったらワザと買わないんだなこれが^^;。作者へのよほどのこだわりがなければ、、、

高山羽根子さんといえば『うどんキツネつきの』とか『オブジェクタム』とかSFの人という認識が自分にはあって、それも短編中心の人のイメージがあった。なので長編と聞いて、賞を取った作品だけど読んでみようかと、あと郷里の作家でもある。

首里の馬

首里の馬

 

あまりちゃんとした理由がない状況で手に取った。淡々とした話が進むのはいつものごとく。うんうん、これ、これ。これでいいのだと、思うのだが、amazonとかの書評を見るとあまり芳しくない。

みんな何を求めているのだろう。よくわからない世界か?これが、所詮は現実世界はこんなものじゃないのか?コレがダメで村上春樹の世界観は許せるというのだろうか?、、、比較すべきでもないが似てる気がすんだよ、、、なんて一人悶々と考え込んでしまった。

個人として現実世界との折り合いの付け方は千差万別だと思う。そういう話だと思うのだが、いかがか。だって個と世代、もしくは歴史とのかかわり。沢山の個がいろんな在り方で存在する。それは許されるべきだ。認めることができなくても、、、

 

P.S.あとから気付いたのだけど。大きな賞を取った作品って他人がどう評価しているのか気になってしまうのも、作品を避ける要因の一つだと気付いた。