地方の小さな港です。過疎が激しく進んでいて、ほんとここら海岸の端に近いあたりだと、長屋のように続く家並みも5件に1件は空き家の状態です。このビルディングも今は使われていないようで、暗くなっても電気が点く気配はまったくないです。そんな屋上の縁に彼ら一隊が整列しておりました
またこうして群れることがキライなヤツもいるようで。一人夕陽を眺める彼のオトコマエさにちょっと嫉妬を憶えます。自分もどちらかというと群れの中に生きるには苦労してきたし、いまだに不得手なのですが。彼のようにスクっと一人で立ってみせることも適いませんから
こいつは歩哨なのでしょうか、明かりの点かない電灯の上で一人。皆とは逆方向に視点を見据えて、全く微動だにしませんなぁ^^;。コイツらって、けっこう外灯の上に居座ってるんですよね。まるで置物のようにじっと止まってるのですよね
彼らとは違う一羽はもうかなり暗くなってきてる海岸、、、ここらは砂浜でなく砂利が広がっています。孤高の一羽!悠々と飛び回っていました。いいなぁ、いいなぁ、こんな具合に一人飛び回る人生はとてもうらやましい
隊列に加わることも、孤軍奮闘すること、いや奮闘もせず身を背けることもママならぬ。ああ所詮この世はママならず。人生50年というはたやすくも、たとえ一炊の夢のようだとしても、その圧縮された記憶の中に、今を生きてる者にそうそう振り返る余裕はないものですよね・・・
これが人生か、ならばもう一度、、、
もう一度。もう一度・・・それこそ何杯分の一炊の夢なのでしょうか