さようなら、みんな・・・という帯の文句に、なんか予感めいたものを感じつつ手に取った第六巻は第三部冊。いったいどこまで続くのか、目眩めいたものを感じつつ結末を早く知りたい気持ちと、いやまて慌てるなまだまだこの世界にとどまりたいと願う思いに身を裂かれそうになる。前半戦最大のヤマ場か!?まさしく夢の中に迷い込んで、いあーここまでの3年近くの年月がそれこそ夢のようでつ・・・
本作品の核となる部分が明らかになりそうな気配。いや、これまでの重層的で長大な歴史、、、物語はここまで5世紀近くかかってるのだ。いよいよ核心へとすすむ気配の大展開。そして、そして、今回ここまで悲惨な歯車を回転させてしむとはビックリださすがにこれ以上は、、、絶望!、、、これ以上は悪くはならないのだろう。太陽系が人類のせいでめちゃくちゃになる。あくまでも人類にとっての破滅なのだが、はたして、これもをノルルスカインとミスチとの因縁にすぎないのか・・・
僕は個人的には大『大河SF』として愉しむだけでなく。まったく別の視点でも話を追っている。それはリエゾンドクター=医師とプラクティス=冥王斑患者、また感染を恐れる人類という視点だ。自分は医師でも看護師でもないが、これでも医療機関に勤める者として、「新型インフル」や「SARS」騒動もまだ記憶に新しいから。なんらかのパンデミック、あるいは大規模災害が起きたときに医療が出来ることはなんなのか、なにも出来ない手も足も出ないとき
とるべき最善の道が「トリアージ」しかないというのは、医師団にとっても冥王斑患者にとっても、それはもはや絶望をごまかすコトバでしかなく。さらに、そんな彼らを『救世群』と呼ぶことになんら恥じることのない類という輩はあまりにも救いがないと思う
そして、たぶん今巻をもって折り返すに違いないのだ。第一巻の「メニー・メニー・シープ」へと!一気怒濤に展開する予感がするのだが、思えば全てが戦いの物語だったなぁ-。まだまだ先には予想外の事態も展開するにちがいない、どんどん予想を裏切って欲しいとも思う。しかしこれだけの対立軸をぶら下げてどう収斂させるのか!?
圧制者に対する自由人や海の一統
疫病と人類、医師団
海賊と海賊狩、大主教国
純潔とラヴァーズ、アンドロイド
大規模食品チェーンと小作
そして、冥王斑vs人類
ノルルスカインとミスチフ、、、そして
ダダーが偽薬売り。ここにも医療用語が出てくるとは!ますますワクワクだ。さぁもっともっとじらして貰おうか!なんかマゾっ気なしに、この話は読み続けられない気がする
お願い!聖少女警察 =ヴァージン・ポリス!!この先も僕を導いて^^;