わかっていても、気をつけているつもりでも、避けられない「事故」がある。慌てたときにはもう遅い、慌ててはいけないと、、、分かっていても慌ててしまう。若いときには、それでもまだ身体が反応するのだが、年老いてしまったた身体能力の衰えは本人の注意力を簡単に凌駕するのだった・・・
キキィ-!GANNNNNN!
何でも無いところでつまずいたり、すべったり、どうやら本人が意識している以上に老化が進んでいるようだ。身体能力、反射神経が落ち込んでいる。自分ではしっかり上げているようでも足が上がっておらず、ちょっとした段差に躓いてしまう。慌てちゃイケナイと分かっていても、、、老い先考えると残された時間を惜しむことが多くなっているのか、ついつい気がせいている
気持ちだけはずーっと前を、1馬身も2馬身も前を、幽体離脱して走っていくのに。身体が追いつかず、躓く、転ぶ。おい、慌てるな、慌てるな、落ち着け、、、と自らに語りかけているきには、すでにつぶやく身体をおきざりにして、気持ちだけが!遙かな前方にっあって、「気がかり」だけが牽引していくのだった。注意力や判断力を老いた身体とともに後方へ置き去りにして
ガツン!
そのコーナーを曲がろうとして、慌てた僕は気づいたときには衝突!その刹那目の前に星が飛びかうのだった
あっ痛!
と思う前に自らの身に何が起きたのか一瞬のウチに理解し、悔恨の念と侮辱感と、こみ上げる笑いとで、この身を引き裂かれそうになり
くくく・・・
と泣き笑い。足の指の第五趾の突発事故。いわゆるタンスの角に足の小指をぶつけてしまった。くそ!この人生でいったい何度ぶつければわかるというのだ!おなじ過ちをなんど繰り返しても避けられない。
出会い頭の
自損事故。くーっ、ククク、、、思わず痛みをこらえつつ笑い出さずにはいられない。年老いたこの身に、それだけ同じ過ちを重ねても、ちーっとも身につかない回避能力-!
年月を重ね経験値を積み、LvUPを果たした冒険者が、ふいのザコキャラ出現に慌て別の呪文を唱えてしまい、防御が間に合わず、すんでの間に一瞬にして瞬殺された気分www