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*いしのなかにいる*

懐かしい年

この夏はゆっくりと時間をかけて大江を読んだ。他にも読みたい本がたくさんあったが、、、実際に買って積み上げている、、、なのになぜか、大江から離れられなくなってしまった夏。それも、なんども読み返したことがある『懐かしい年への手紙』に辿りついてしまい、苦労すると分かっていながら。再読。

懐かしい年への手紙 (講談社文芸文庫)

懐かしい年への手紙 (講談社文芸文庫)

 

あ、そうだNHKのドキュメンタリー「72時間」のなかで見かけたのだった。思いがけない成り行きで取り出された文庫がこの本だった。今でも読まれることに驚きつつ、なぜか、自分も・・・若い頃=懐かしい頃に・・・読んだことを思い起こし、記憶がおぼろげに立ち上がって、今、読んだらば、どんなふうに見えるのだろうと思って読んだ。

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あらら、若気の至りを思い起こす=懐かしんでる場合でなくなった。というのが正直な感想だ。うわー、確か、これってもっと続くというか、まてめて読むべきじゃなかっtか、『万延元年のフットボール』『我らの狂気を生き延びる道を教えよ』『M/Tと森のフシギの物語』『燃えあがる緑の木』などなど・・・どれも 一冊で完結しているのだが、この繰り返しともいえる物語の集りがよみがえってきた。なぜ今頃に、ヤバイ、ヤバイ、こんなヤバイ本だっけか?

今、読むからそう思うのかもしれない。この濃密な文字の塊は、とにかく圧倒的である。たまには圧倒されて、なにもかも忘れてしまいたくなることがあろう。そんな気分に自然とされてしまう。時間をかけてゆるりゆるりと読み続ける本だろう。

むかしはものをおもわざりけり!