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*まだいしのなかにいる*

簡易間仕切り(シャウカステン)

新型コロナ対応で現場は大混乱しております。厚労省などの発表がニュースで幾度となく更新されて報じられるも、現場では最初の報告のまま経過しております。市中の一般の医療機関ではとても対応しきれるものでもなく。「対象となる方」は感染症の対策が可能な院所(第一種もしくは第二種感染症指定医療機関)で受け入れてもらえないとどうにもなりません。

幸い富山ではまだ発症者の報告はありませんが、疑い例の相談は一般の病院でも続きます。病院では一定の条件をもとに保健所の判断を仰ぐことになります。そのうえで上記の指定医療機関へ紹介することになるのですが、この条件がかなり厳しいモノとなっており、強い肺炎症状(細菌性が強く疑われる場合は除外される)では紹介もままならぬ状況です。

そんな場合、通常の診療となります。発熱の訴えの患者さんがくると扱いに四苦八苦します。発熱期間の確認、呼吸器症状の確認、そして渡航歴等を聞く。かぎりなく怪しい人と、まぁ怪しい人、様々なわけで、その全ての人を「隔離室」で待機させられるかというと、限りがあり不可能です。

当院でも、年に1件あるかないかの結核疑い対象のため隔離部屋(簡易陰圧)は用意されていますが一室のみです。とても複数患者さんを受け入れることはできません。発熱と咳などの症状の方で、「重症」とされない方は一般外来の待合室でお待ち頂くことになります。

が、しかし、この騒動の時期。誰しも隣人を気にすることになります。できるだけ隔ててお待ち頂こうと、、、簡易シャウカステン(衝立)を作成しました!

「PSボード」(発泡スチロール・パネル)の畳一枚分ほどのものを用意します。タテに半分に切断しテープで繋ぎます。少々スキマをあけてつなぎ合わせ屏風のように立てられるようにします。それを何セットか作成すれば、待合室に間仕切りができます。

上部にスキマがあるので完璧な「隔離」は望めませんが、咳込みの激しい方(マスク着用して貰っています)などの飛沫を防ぐには有効と思います。比較的安価で簡単に作成出来ますし、使用しないときは折りたたんでおくこともできます。スチロールのボードなので持ち運びにも軽いので、たいがいの場所に設置可能です。なかなか優れものでした!

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新型コロナに関しては、日々情報が更新されております。ここ1,2週間が勝負と言われています。正しい情報を取得して予防に取り組んで頂きたいとも思います。マスク不足が騒がれていますが、防御対策はマスクだけではありません。

正しい手洗い、汚染されたかもしれない手指で口や目を触らない、できるだけ大人数の集まる閉じた空間は避ける。小まめな部屋の換気など出来ることは他にもたくさんあります。むしろ、マスクだけあればOKということは決してありません。

慎重に、慌て騒がず、正しい判断で対応を心がけてください。しがない事務員からのお願いです<(__)>。