「マクベス」公演情報 東演
きれいは汚い
汚いはきれい
ぜんは悪
悪はぜん
4大悲劇の一つだが、東演のマクベスは実に迫力があり、そのテンポの良さは小気味良く感じた。だけれどもストーリーはあくまでもマクベスだ。魔女の予言で始まり、その予言のまま破滅へと疾走するマクベス。
マクベスを予言に従わせたのは何者だったか。いつしか身を任せるうち、次々と人の道を簡単に、、、ザッ、ザッ、ザッ、、、小気味よい足音とともに踏み外していく。まっすぐに
また幾重にも回る扉の向こうとこちら、表があれば裏がある。でもそれはまさしく表裏一体。背中合わせのことにすぎず、、、ぐるり、ぐるり、ぐるり、、、扉が回る度に正邪も変わってしまう。
あやうい運命から人は逃れようがない。悪をすすむ決意を固めても、人は良心の呵責を背負い込まずにはいられないらしい。その無慈悲さが悲劇なのだろう。そうして辿り着くべくして破滅へと行き着く。人間。
テンポが良くて迫力があって、途中『蜘蛛の巣城』を思い出した。久しぶりの演劇に嬉しかったです。悲劇なのにね!なんか嬉しくなって雪交じりの風の中胸をはって帰りました^^。