You are in rock. still…

*まだいしのなかにいる*

沖縄

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極寒の北陸から沖縄へ、朝早くに出発した時には気温は-3℃だった。到着するとなんとそこは23℃の世界。空港から出るバスのなかではクーラーが入っていたる。車窓から差し込む日射しはとても強く、肌をつき刺さすようで、クーラーが入っていることも全く違和感なく受け入れられる。もっとも、まだシャツの上に上着とコートを着ていたのだが^^;、、、ここまでの気候とはビックリ。

さて、まだ雪の残る地からはるばる沖縄までやってきたのは、実は、辺野古と高江をこの目で見るためである。当然一人で参加したわけでなく全国からの参加者に交じって参加。北は北海道から南は熊本まで、全国から支援に集まった人達とともに。当然、手弁当である!

上の写真は辺野古の海だ。正直に言う!こんな青い海は生まれて・・・半世紀w・・・この方、見たことがない。いつも見ている地元の海はというと『深い緑』^^;冬になれば黒くくすむ、たとえばこのブログのヘッダーのイメージのような海だ。こんなにも青い海面の上に、また海の下には貴重な「ハマサンゴ」が点在し、ウミガメはもちろんジュゴンも訪れる。

この海面の上に10mの高さにまで土砂を埋め立てるという。暴挙と言うしかないのではないか。土砂量は 2,1000万㎥。10トンダンプ約350万台分。どんな量だかわからない、、、当然沖縄にそれだけの土砂があるわけはなく、本土から持ち込むという。本土の土砂で埋め尽くされるのだ。むむ、、、

辺野古の移設が検討され始めた頃、日本政府の弁では環境に最大限配慮する。メガフロート工法にするので大丈夫、、、といっていなかったか?沖縄は米国の基地を受け入れるだけでなく、そのことも日本政府が決めたことだが、日本人の手で、本土の土で埋め尽くされる、、、

僕自身の沖縄の基地の問題に関してのスタンスは、そもそも沖縄には基地が多すぎるのだから、本当なら基地の撤退。最低限でも県外だろうと思うもの。自然破壊だからどうこうという立場ではない、なかった。自然保護の為というコトバはともすると、それを味わう人の為という趣旨が透けてみえそうであるから、人間本位の環境保護というコトバはあまり信じられないのだ、、、穿った見方だと思う。

だが、実際に、この海を目の当たりにして、この青い海を山に変えてしまうということが、いかに愚かしいことか実感する。自然破壊というコトバの意味が重くのしかかる。埋められた海は、二度ともどらない。なぜここを埋め尽くすのか、基地を設けなければいけないのか、どうしても沖縄で基地を受け入れなければならない理由は何だ?

どういう思惑が交錯し、こういう事態となったのか、沖縄の人々の胸の内を思う。その複雑さに、今まで思い至らなかったこと。そういう自分をこの海の深い色に憂う。

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