You are in rock. still…

*まだいしのなかにいる*

巨星墜つ

ミチロウが死んだってよ

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ショックだ。

4月25日のとのことだってさ。

世の中が平成だ、令和だ、と狂騒中に、テレビはここぞと「あの時代はこうだった」と時代が変わると騒いでいるが、平成から令和へ年号が変わるのであって、それと同時にバッサリと時代が変わるわけではあるまい。

そうした喧噪のなかでひっそりと亡くなっていた。昨年の暮れに闘病するとは聞いていたが、復活をっているうちに忘れていたのもしかり。膵臓がんで亡くなった。

スターリンの曲に触れたのは仙台でのライブのことだったと思う。とても何言ってるか聞き取れない、アジテーションのような歌声?叫びに耳を焦がされ。知らないうちにその熱渦のなかに巻き込まれ。そうだ、目が覚めたと思ったのだ。

海外のパンクムーブメントから、日本でもいろいろなバンドが現れ、メジャーにもなったものもあったが、ミチロウこそまさに王道のパンクだった。久しく忘れていた熱量あるロック、、、パンクだ、、、に酔いしれる。そうそう頭脳警察PANTAを超えるヤツが出てくるとは!と驚いた。

日本のロックも基本は消費文化のなかに埋もれつつあって、昭和の後期には時代の変化をまだ若かったw僕自身も肌に感じていた。しらけ世代だの三無主義だの、新人類だの、、、よくわからないとされる若者が現れたころ、僕自身もそういう気質の変化を時代の変化のなかに感じた。

そこへ出現した彼ら、かなりショックだった。曲の歌詞はほとんど聴き取れずw歌詞カードもただのアジテーションにしか読めないんだけどね。ミチロウの歌ってるときとは全然違う、生身でのしゃべりの中には、ぼくとつとしたしゃべりだけどなにかが輝いていた。

そのわりには数年もしないうちにミチロウのことは忘れちゃったけどね^^;


The Stalin - 虫/Mushi - 12 虫/Mushi

次に、彼の活動がまだ続いていることを知ったのは『3・11』のあとで。東日本大震災の復興支援活動に地道にライブ活動を続けている姿が報じられてのことだった。再びのミチロウの姿に、『3・11』の雰囲気の中で思い起こされることがあったんだよね。

あの地点も何かの潮目だったかもしれない。潮目、潮目にミチロウが現れる。そんな気になっていた。昨年の闘病宣言の時もかもしれない、、、個人的に思うことが多かった時期だったし、、、

平成が令和になっても、時代が変わるわけじゃない。でもミチロウの死には時の流れの速さを思わずにいられない。時代はゆったりと大河の流れのようにながれていくが、その流れのなかで、いつまでも平然と棹さしていられようか。

 

 

ご冥福をお祈りいたします