冬がやってくるとはそういうことだ。北の方から津波のように押し寄せてくるといおよりは、ああ、日に日に空が低くなってくる、あの雲の底が大地の際まで降りてくると、雪に包まれる。きおんが下がるにつれて空がどんどん降りてくる。それが冬の到来です
朝日が昇っても鋭い日差しはない。夏の日の出のような刺すような光線は全て雲にさえぎられる。夜明けとともにぼんやりと染みが広がるように白む空は、日が暮れるまでそう色合いは変わらず。色彩にとぼしい日々が続く。ずーっと白く、青白く包まれる。暖色の日のカケラはみじんこもない。↑上が朝で↓下が夕暮れの時としてもその違いはほとんどわからないだろう。昨日と今日、明日と来週、来月、、、春まで。単調な白い日々のなかに停滞してしまう。それでもじっと日々を過ごす僕たちだ。飽きもせず、せっせと、たんたんと、同じ日を過ごしてく、無心でないとつづかないよ
もうすぐ空が頭上まで降りてきそうな空。見上げるでもなく、見て見ぬふりをして、そう明日もまた同じ色合いの日々を同じように過ごす。どちらかといえば苦手な夏の激しさが今はとても恋しい