中国のSFと聞いてどう思うだろう?そもそもかの国でSFなんてものの存在が認められるのかと思うかも知れない。だが「ソラリスの陽のもとに」(惑星ソラリス)だとか秀逸なSFはあった。にもかかわらず東欧とアジアの違いがると、文化の差で侮るならば、アジアのSFとして我が国の状況もいわずもがな、、、じゃないか?
だけど三体の作家は、SF者の感想などからは、伊藤計画や山田正紀、アーサー・C・クラーク、ジェイムズ・P・ホーガンなどと同列に語られている。そもそも紹介者というか、ケン リュウが英訳した英訳版はヒューゴ賞を受賞した。ヒューゴ賞をアジア人で受賞したのはコレが初めてだ。
なんかスゲー評判が立っていて、これは読まざるを得ない!と思った。その実「紙の動物園」は読んでる途中で挫折したのだが^^;
さて、中味はファーストコンタクトものでハードSFである。このあたりがクラークやホーガンと同列に置かれる由縁だろう。物語に最初こそは文化革命から始まるのだが、そこから現代、近未来へと時代が飛んで。物理学をテーマに・・・「三体問題」の存在自身僕は知りませんでしたが・・・正直、物理の話は理解が追いつかなかったんですが、でも面白い!ストーリー展開を追ってるうちにハマります。
中国のSFという先入観なしに、確かに導入部は政治的な逸話で話が始まりますが、本格ハードSFでかつトンデモSFなのだと思います。これが三部作の第一弾!ということなら、いったいこの広げられた大風呂敷(多次元解釈)はどのように臭れんっせられるのだろうか。ワクワク!ドキドキ!なのです。かの国で何が起きるというのか、、、、僕たちはそれの到来を待つしかない、、、かの国でここまでのハードSFが生まれることに驚く!。
物理学の現在以上に中国という国を私たちは知らないのだった。