気象庁によるとこの暑さは災害レベルと発表され、連日ニュースでもエアコンをつけてくださいと連呼する。うちの貧弱な病院でもたくさんの患者さんがきているが、医療機関でできることには限りがある。うちのような軽装備な医院ではなおさらだ。
医療機関では具合の悪い人を診ることはできる。保険診療にはルールがあって症状のあるひとしか保険診療はできない。予防の部分は保険適応外だ。自分で対処するしかない。それが災害宣言をうけての「エアコンをつけましょう」「水分をとりましょう」「体を休めましょう」なのだけども、、、これに十分対応できない人がいる。今年は本当に多い、高齢者だけでなくて若年層にも多い。
・アパートにはエアコンがない
・エアコンが故障して修理を頼んだら1ヶ月待ちだった(新型購入を勧められた)
・配送の仕事をしているけどスケジュールがきつく休めない
・家中でエアコンつけると費用が馬鹿にならない、私くらいは我慢する
・子供が学校から帰ってくると死んだようにねてしまう(学校にクーラーがない)
多くの人は(当院へ自力でたどりつける人=ほとんどが軽傷者)点滴すれば劇的に改善はする。だが、点滴を終えて自宅でどう過ごすことになるのかという問題がある。案の定、翌日にぎったりとして来院する人が多い。
災害宣言をしたならばその対処も行政でなんとかしてほしいと思う。第一には「避難」じゃないだろうか、病院が避難所になってもいい、、、せめて日中に涼んでもらうなどの解放処置をとってもいい、、、ただし自力でくれる人のみだが。動けない人は孤立してしまう=逃げ遅れ。
また、病院だけでなく役所や、公民館、学校など避難所として解放してはどうか。エアコンと水分の提供施設だ。せめて日中だけでも涼んでもらえるところがあれば、多くの人が助かるだろう。ドライバーの人も休憩に立ち寄れるのじゃないか。
と、避難所構想を妄想していたのだが、、、
あ、富山は、、、
小中学校にクーラーは皆無だ