よく憶えていないんだけど僕は小さい頃は、男のくせに「おしゃべり」で「おせっかい」な存在だったらしい。よく母に「オトコのくせにちゃべちゃべと・・・」とよく叱られた。本当に自分でも憶えてるんだが、自らのコトはさておき他人のことが気になってしょうがない子だった
親戚の集まりがあったときなんか、同じ年代の子らの箸の持ち方が変だと、一人一人指導して回るほどのお節介さんだった。また学校の学芸会の舞台なんかには必ず主役に立候補するような存在でもあった。実力を顧みずに「オレが、オレが、」としゃしゃりでる。そんな幼少期を過ごしたが
あるときぷっつりと静かになった。なにかスイッチが入ったというか切れたというか、誰かに何か言われたとかでもなく。急に「後ろへ後ろへ」と背景に隠れていく子になった。主役なんてとんでもない。僕は傍らの「木」なんかがよい。いや木を作る係でいい、、、人前になんて出られないよ
まるで逆向きだ。この転回がたぶん小学校の低学年で起きてその後高校を卒業するまで続く
そして大学でまた吹っ切れた。さすがに俳優を目指すとかそんなことはないのだが、クラスや、サークル、友人、知人の集団のなかでは軸となる存在になってた。自ら望んで、また望まれて、、、まぁ、なぜかそのときには吹っ切れていて、全然苦でなかったのだけどね
今は、、、かれこれ地元に戻ってン十年たつけれども。静かに暮らしているよ、またスイッチが切れた。昔のポジションに立ち戻った感じだ。戻ったとたん「前へ」という意識が消えていて背景に隠れようとしか思わない。人生自然と後ろ向き、さ、さ、皆さん「どうぞ、どうぞ、」「前へ、前へ、」
スイッチが切れたと自分でわかる。でも暗い部屋でもスイッチをつけようと思わないんだよね。蛍光灯が燦然と輝く部屋より、地元ではこういう安らぎがほしいもの。ココ、田舎(裏日本ド真ん中)がつまらないからってことではなくてね、しっくりとはまり込んでヌクヌクしてる感じ
うーん、また、そこかヨソへ移ったらスイッチが入るのかな???それとも、、、
地域の問題ではなくて、周りに恵まれてるときと、そうでないときの違いに過ぎず。周囲の人間と気が合うか合わないか、自然にその雰囲気を把握して、自らの装いをかえてるだけなのかもしれんな。きっとそうだ、友よ!友よ!友よ!