上にのぼるのか下へくだるのかその先に夏が待っている。そんな気がする金沢城公園の中の道。日曜にもかかわらず、GWも過ぎたからか、ご覧のとおりに人影もなく。ゆっくりと公園内を散策できた。さいわいに好天に恵まれてまさに格好の気分転換。この日は兼六園側はたずねずないでいたから、そちらには観光客がいっぱいだったかもしれない
公園の入り口、石川門を渡ってくる反対側の車線には、たしかに数台の観光バスが停車しており、兼六園側はにぎわっていたのかもしれない。確かに見るべきところは兼六園のほうがおおいかもしれない。でも城内のほうがあきらかに静かだ。平成の今、かつてのツワモノたちの夢・・・加賀の殿様は天下をとろうなんて好戦的ではなかったはず・・・この静けさこそが彼らの夢の成果であったのだろう
そして今はなき本丸への道筋はというと緑の天蓋に覆われているのだった。かつての天守のあとには緑のドームがこんもりと覆っている。しばし戦いの本拠地であるお城の跡であることを忘れた。街中の静かな森の中にいるなんて不思議。兼六園よりこっちのほうが静かでいい。これが入場料も不要で市民に開放されてる空間だなんて、なんて贅沢な町なのだと思った